先週の土曜日、母親の病院検査に付添でついて行きました。
介護認定を受けているため、一人では動けないので、家内と一緒について行きました。
胃の内視鏡・レントゲン・MRIと時間が掛かり待ち時間の間、ふと通路の壁に目をやると、
色鉛筆画が目に入りました。
柔らかいタッチの色鉛筆画の何枚かの作品を見ていました。
雅号も著名してありましたが、つい横に書いてある作者の経歴を見ていると
「○○さん」だと思い、もう一度その作品を見直しました。
彼は60代で脳梗塞に倒れ、その後リハビリの中で色鉛筆画をマスターし、
現在は、病院や小学校で色鉛筆画を教えている様です。
通路にキャンパスノートが置いてあるので、母が感想を書きましたが、
細くか弱い文字でノートに著名しましたので、追伸で私も記入して帰りました。
後日、見覚えのある文字の封書が自宅に届きました。
現在自身の状況や、脳梗塞に倒れた後の状況、また現在は病院のリハビリ教室や
地域の小学校で講師をしている様子など、ご自身のイラストの入った便箋にびっしりと
書き込んである手紙を頂きました。
脳梗塞に倒れた○○さんの元気な文字を見ていると、母の元気な時の書道教室に
通っていた時の元気な文字を思い出しました。
最後に結んでありました言葉が、「病院に通っているのはどうしてでしょうか、
あなたにとって母親は一人ですよ」と添えてあり、彼の優しさが伺え知れます。
皆さんも何か、思い当たる事はありませんか。
元気な時の思い切りやれた仕事、不測の事態に陥った時の対処方法、
人への思いやり、そんな事を考えながら、○○さんへ返事を書こうと思っています。
管理部経理課 牧田