福島県はNHK大河ドラマ「八重の桜」の舞台となっております。
私は歴史は好きな方で、これまでも大河ドラマはほぼ欠かさず見て来ておりますが、
この八重の桜を見るまでは、明治維新は当然のごとく起きた革命だと思っていました。
しかし、会津の視点で描かれているこのドラマでは
明治維新の裏で起きていた悲劇を痛感する内容となっています。
当時は西欧列強の時代で、日本も変わらなければその波に飲まれると言う状況の中
各藩、またその有志が日本の事を真剣に考え、様々な考え方が大きくぶつかり合った時代だと思います。
その中で、薩摩や長州が台頭し明治維新へ向かって行く中
ひたすらに天皇と徳川家に忠節を尽くし、苦渋の決断を迫られ
その薩摩や長州から敵視されてしまう事になってしまったのが会津でした。
これまで主とされてきた者を信じ、ひたすらに忠義を尽くしていたにも関わらず
主家に見放され、戊辰戦争では新政府軍の標的となり会津や東北地方は戦場と化し
敗戦後は処分を受ける事となってしまいました。
私はこれまで、幕末は薩長土肥を英雄視して来ましたが
このドラマを見る事で、結果的にはそうなったのかもしれませんが
見方によっては、会津の人々も英雄であったのだと思います。
一方から物事を見ても、全体の事はわかりません。
見る視点により、ものごとには様々な表情があります。
このドラマを見る事で、改めて物の見方について考えさせられている次第です。
私たちの業種に置き換えると、技術的な困難に陥った時に違う角度から見てみると
新しい切り口が見える事があります。
また、私たちが主観的に考えた事でも、お客様から見ると満足していない事が多々あります。
階和・・・階層を越えて一致団結する精神
自分ひとりで物事を考えた場合主観的になりがちですが
人と階和(会話)する事でまた別の見方が増え、様々な意見を聞く事ができます。
よりよいものづくりを行うためにも、私たちは階和を重ね
様々な角度から物事を見て判断して行かなければならないと思います。
福島工業 堀田