いかなごシンコ(稚魚)漁が3月1日に解禁となりました!
関西地方では稚魚を「シンコ」と呼び、「いかなご」のシンコで作った「いかなごのくぎ煮」は、瀬戸内に面している地域の郷土料理で、漁の解禁日となると多くの方がいかなごを求めて買いに来られます。
因みに、弊社も買わせて頂くのに朝4時からお店でスタンバイ。それぐらい、毎年の漁獲量も減ってしまい現在では20年前の0.5%程。
一説には、海が綺麗になりすぎて海中に含まれる窒素やリンなどの「栄養塩」の濃度が下がり、いかなごのエサとなるプランクトンが激減してしまったとか。今では、1kg約3000円と、なかなかスーパーでは手に入らない高級魚となりました。
現在、兵庫県では環境の保全と創造に関する条例が2019年に改正され、豊かで美しい瀬戸内海の再生に努めることを県や事業者の責務とし、工場や生活排水に含まれる窒素やリンなどを適切に管理して海中濃度の下限を定めたもので、全国でも初めての条例が施行されています。
再び、いかなごのくぎ煮が庶民の味になるには、沢山の魚が住み着く豊かな海作りが必要と痛感させられました。