皆様こんにちは!本社管理部の堀本です。
関西地方の、特に兵庫県の阪神・淡路地域では2 月の下旬から3 月にかけて “ いかなごのくぎ煮 ” が作られます。
今年のいかなご漁の解禁日でもあります、 3 月7 日に姫路本社でくぎ煮作りを行いました。
ちなみに “ いかなご ” とは、スズキ目イカナゴ科の魚で最大で20 センチ程度まで成長する魚なのですが、
くぎ煮に使われるのは2 ~5 センチ程度の大きさの稚魚です。
いかなごは鮮度が落ちやすい魚のため、朝に水揚げされたものを入手する必要があります。
そのため、特にいかなご漁の解禁日となると、阪神・淡路地域周辺の市民は魚屋さんに出回ったいかなごを購入し、
各家庭でくぎ煮作りが始まります。
家庭によって調味料や分量が異なり、それぞれの家によって味が変わる “ くぎ煮 ” ですが、
一般的には新鮮ないかなごを、醤油、みりん、砂糖(ざらめ)、水飴、生姜などで汁気が無くなるまで煮込んで作ります。
いかなごが醤油をまとい、砂糖や水飴によって飴色に光る様子が、
少し曲がった錆びた釘のように似ていることから “ くぎ似 ” → “ くぎ煮 ” と呼ばれるようになりました。
今年の姫路本社では、生姜・山椒・柚子風味の3 種類のくぎ煮を作りました。オーソドックスな生姜風味をはじめ、
山椒の実がピリリと辛くアクセントのある山椒風味、鼻から抜けるスッキリとした香りが楽しめる柚子風味と、
どれも美味しいくぎ煮ができました。